「三国志演義」に登場する関羽雲長（かんううんちょう）は、劉備玄徳
（りゅうびげんとく）、張飛翼徳（ちょうひよくとく）、諸葛亮孔明
（しょかつりょうこうめい）とともに、大変有名な武将です。
関羽様は、中国では仁義を重んじる名将として大変人気が高く、
「財武神」として崇め奉られています。
【財】商売繁盛の象徴
関羽は勇敢な武将であると同時に理財にも精通していました。
武器や武力を備えるだけの財力を併せ持っていたのです。また商売に欠かせない
信用･信頼を多数得ていたので、
金儲けや商売繁盛の象徴である「財神」として神格化され、
「関帝聖君」として商人や起業家、ビジネスマンなどから、
今もなお信仰されています。
商売上手な華僑たちは財運出世とビジネスの成功を願い、関羽が祀られている
関帝廟（かんていびょう）へ参拝するとともに、自分の住まいやオフィスにも
関羽様を祀っています。
【武】信頼を集めた優秀な武官
武は「たたかい」とも読み、武勇を持って主君に仕え戦場で戦う人（もののふ）や、
朝廷に仕えた文武の官人などを意味します。
関羽が乗っていた赤兎馬（せきとば）は、一日に千里も駆け抜けるほどの
バイタリティーがあったと記されています。
強さと逞しさ、さらには智慧もあった関羽様は、まさに文武両道の人でした。
文廟と呼ばれる孔子廟（孔子が祀られている寺院）に対し、
關帝廟は武廟と呼ばれていますが、民間では老爺（ラオイエ）と呼ばれ、
庶民の味方としても親しまれています。
【信義】人としての大切な心得
関羽様は常に弱い立場である民衆の味方であり続けました。
生前はもとより死後も人々から支持され、
今もなお関帝として【関帝廟】に祀られ崇拝されています。
忠誠心の深さや義侠心の厚さを語るには、史上、関羽の右に出る者はいないと
いわれるほど。
敵をあっさりと許し、敵が驚いたこともしばしば。
特に有名なのは「桃園の誓い」で、一生の忠義を尽くすと決めた相手
（劉備と張飛）に「同じ日の同じ時間に死ぬ」と誓いを立て、
国家安泰のため、国作りに尽力したのです。
関羽様の正財パワーを得るには、
自らが関羽様を習い心に忠義を秘め、
人から信頼を得られるよう日々の努力が大切です。
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